座標取得プラグインはマップキャンバスから座標を取得して2個の選択された座標参照系(CRS)で表示します。
整飾プラグインは著作権ラベルプラグイン、北向き矢印プラグインとスケールバープラグインを含みます。これらは They 地図製作の部品を追加する“整飾”機能として利用できます。
このプラグインのタイトルは少し誤解があります - このプラグインを使うと任意のテキストを地図に追加できます。
上記の例では著作権シンボルの (デフォルト) 位置は日付の横でマップキャンバスの右下です。
北向き矢印プラグインはマップキャンバスにシンプルな北向き矢印を配置します。現状では1つのスタイルのみが利用できます。矢印の角度の調節が可能でQGISに方向を自動で示すように設定できます。QGISが方向を決定するように選択すると矢印がどちらを向くべきか推測します。 矢印をどこに配置するかはマップキャンバスの4つの隅からなる4つのオプションがあります。
スケールバープラグインはマップキャンバスにシンプルなスケールバーを追加します。スタイル、配置とラベルをコントロールできます。
QGISでは地図フレームで利用されている単位でのみ縮尺を表示をサポートしています。それゆえレイヤの単位がメートルの場合フィート単位でスケールバーを作成できません。おなじように度数を利用している場合はスケールバーの距離をメートルで作成することはできません。
スケールバーを追加する手順は以下の通りです:
デリミテッドテキストプラグインはデリミテッドテキスト(区切り文字でフィールドを区切られたテキストファイル)をQGISのレイヤとしてロードできます。
デリミテッドテキストファイルをレイヤとして表示するためにはテキストファイルに以下の要素が必要です:
下記は標高ポイントデータをインポートする正しいテキストファイルの例です elevp.csv はQGISサンプルデータセットに付属していす (セクション 1.4参照):
このテキストファイルについてのいくつかの解説:
このプラグインを利用するためには最初にセクション 9.1に記述されているようにプラグインを有効にして下さい。.
新しいツールバーのアイコン デリミテッドテキストレイヤの追加 をクリックして 図 10.5にあるデリミテッドテキストダイアログを開いて下さい。
最初にファイルを選択して下さい。(例. qgis_sample_data/csv/elevp.csv) インポートを行うためには[...]ボタンをクリックして下さい。ファイルが選択されるとプラグインは最後に利用された区切り文字を利用してファイルを解析しようとします。この場合はセミコロン( ; )で解析を試みます。正しくファイルを解析するために正しい区切り文字を指定することが重要です。区切り文字をタブにしたい場合は \t(これはタブ文字の正規表現です)を指定して下さい。区切り文字を変更した後で[パース]ボタンをクリックして下さい。
ファイルを解析した後でドロップダウンリストから X と Y フィールドを選択して、レイヤ名を入力して下さい(例. elevp )図 10.5 。レイヤを地図に追加するためには[OK]ボタンをクリックして下さい。 デリミテッドテキストファイルは地図レイヤとしてQGIS内で動作します。
コンバータープラグインはベクタデータをDXFからShapefile形式に変換します。変換を実行する前に以下のようなパラメータが決まっていなければなりません:
The Biodiversity Informatics Facility at the American Museum of Natural History’s (AMNH) Center for Biodiversity and Conservation (CBC) 1 はイベントヴィジュアライゼーションツール(eVis)を開発しました, これは他のソフトウェアと一緒に保護地域のガイドと景観計画のための保護観察と意思決定サポートツールのセットを構成しています。このプラグインを使うとユーザーは簡単にジオコードされた(例えば., 緯度と経度、またはXとY座標で参照できる)写真や他のサポートされている文書をQGISのベクタデータにリンクできます。
新しいバージョンのQGISではeVisは自動的にインストールされ、利用可能になります。そしてすべてのプラグインと同じようにプラグインマネージャで無効にできます (セクション 9.1参照)。
eVisプラグインは3個のモジュールで構成されています: それらのモジュールが協調してジオコードされた写真や他のドキュメントを参照します。それらの写真やドキュメントはベクタファイルやデータベース、スプレッドシートに格納されたベクタ地物にリンクされています。
イベントブラウザモジュールはベクタ地物にリンクされたジオコードされた写真をQGISマップウィンドウに表示する機能を持ちます。例えばQGISで入力したベクタファイルやデータベースから検索されたポイントデータにリンクできます。 ベクタの地物は場所についての記述と写真が含まれるファイルの名前を属性に持たなければいけません、オプションで写真が撮られた時の カメラ位置のコンパスの向きを持てます。このベクタレイヤはイベントブラウザを動かす前にQGISにロードされていなければいけません。
イベントブラウザモジュールを起動するためには [eVisイベントブラウザ]アイコンをクリックするか、[プラグイン]メニューの [eVis]にある ▸ [eVisイベントブラウザ] ▸ をクリックして下さい。この作業でイベントブラウザ画面を開けます。
イベントブラウザ画面には3個のタブがあります。[ディスプレイ]タブでは写真とそれを構成する属性データを閲覧できます。[オプション]タブでは多くの設定とプラグインの動作の調整ができます。最後の[外部アプリケーションを構成する]タブでは、ファイル拡張子テーブルの管理とイメージ以外のドキュメントをeVisで閲覧するために、拡張子別に関連付けられるアプリケーションプログラムの管理を行います。
ディスプレイウィンドウを見るためにはジェネリックイベントブラウザウィンドウ Display タブをクリックして下さい。ディスプレイウィンドウではジオコードされた写真を関連する属性情報を閲覧できます。
写真の場所と名前 絶対パス、相対パスまたはURL(写真がWEBサーバー上に格納されている場合)で保存できます。以下はテーブル内で異なる方法で指定した例です。 10.2.
X | Y | FILE | BEARING |
780596 | 1784017 | C:\Workshop\eVis_Data\groundphotos\DSC_0168.JPG | 275 |
780596 | 1784017 | /groundphotos/DSC_0169.JPG | 80 |
780819 | 1784015 | http://biodiversityinformatics.amnh.org/evis_test_data/DSC_0170.JPG | 10 |
780596 | 1784017 | pdf:http://www.testsite.com/attachments.php?attachment_id-12 | 76 |
テキスト、動画、音声等のサポートされるドキュメントもeVisで表示や再生できます。この機能を利用するためにはジェネリックイベントブラウザの外部アプリケーション設定ウィンドウでアクセスできるファイルリファレンステーブルにファイルを開くことができるアプリケーションを拡張子に対応させたエントリを追加しなければいけません。またファイルのパスかURLをベクタレイヤの属性テーブルに格納することも必要です。もう一つのルールはURLはファイル拡張子を含めないことです。 ドキュメントを開くためのファイル拡張子はURLの前に記述して下さい。記述形式は次のとおりです- file extension:URL. URLの前にファイル拡張子を置きコロン(:)で区切って下さいこれはとりわけWkiや他ページの管理にデータベースを使っているようなのウェッブサイトのドキュメントにアクセスする場合に便利です (テーブル 10.2を参照して下さい)。
イベントブラウザウィンドウを開いている時にベクタファイルの属性テーブルにイメージとそのファイルについての情報がセットされている場合はドキュメントが写真が表示されます。写真が表示されるべき場合に表示されない場合はオプションウィンドウのパラメータの調整が必要でしょう。
サポートされているドキュメントIf a supporting document (またはファイル拡張子がeVisで認識されないイメージ) が属性テーブルで参照されている場合属性情報ウィンドウ内のファイルパスが緑色で強調表示されている時は外部アプリケーション設定ウィンドウでそのファイル拡張子についての定義があります。属性情報ウィンドウで緑色に強調表示されている行をダブルクリックするとドキュメントを開けます。属性情報ウィンドウでサポートドキュメントが参照されていてもしファイルパスが緑色に強調表示されていない場合は外部アプリケーション設定ウィンドウでそのファイルの拡張子をエントリに追加する必要があります。 ファイルパスが緑色で強調表示されているのにダブルクリックしてもファイルを開くことができない場合はオプションウィンドウでパラメータを再調整して下さい。そうするとそのファイルはeVisで検索できます。
オプションウィンドウでコンパス方位を利用しない場合赤いアスタリスクが表示される写真に関連するベクタ地物の上部に表示されます。コンパス方位が利用される場合は矢印がコンパス方位の指し示す方向を示しジェネリックイベントブラウザのコンパス方位表示フィールドに表示されます。矢印はポイントの上を中心にして写真や他のドキュメントに関係づけられます。
ジェネラルイベントブラウザを閉じるためにはディスプレイウィンドウの閉じるボタンをクリックして下さい。
イベントIDモジュールを使うとQGISマップウィンドウに表示されている地物をクリックして写真を表示することができます。ベクタ地物は写真の位置と名前、オプションとして写真撮影時のコンパスの向きの情報を属性に持たなければいけません。このレイヤはイベントIDツールを動かす前にQGISにロードされていなければなりません。
イベントIDモジュールを起動するためには [eVis イベントIdツール]アイコンをクリックするか、[プラグイン]メニューの[eVis] ▸ [eVis イベントIdツール] ▸をクリックして下さい。 これによってカーソルの形状が“i”を頭に置いた矢印になりIDツールがアクティブになります。
QGISのマップウィンドウでアクティブなベクタレイヤのベクタ地物にリンクされた写真を見るためにはイベントIDカーソルを地物の上に移動してマウスでクリックして下さい。地物をクリックした後でイベントブラウザ画面が開き写真が表示されます。またクリックした場所の近くにあるものもブラウザに表示されます。複数の写真がブラウザに格納されている場合は前と次ボタンで異なる地物の写真を切り替えることができます。イベントブラウザのその他の制御についてはこのガイドのイベントブラウザのセクションに説明してあります。
データベース接続モジュールを利用するとデータベースやスプレッドシート等のODBCデバイスに接続し検索を行えます。
eVisではMicrosoft Access, PostgreSQL, MySQL, SQLITEの4種類のデータベースに直接接続できます 。またODBC接続を利用して読み込みができます。ODBCデータベース(Excelスプレッドシート等)から読み込みを行う場合オペレーティングシステムでODBCドライバーの設定を行うことが必要です。
データベース接続モジュールを起動するためには適切な [eVis データベースコネクション]アイコンをクリックするか、[プラグイン]メニューの[eVis] ▸ [eVis データベースコネクション] ▸ をクリックして下さい。データベース接続画面を起動します。このウィンドウには3つのタブがあります。[定義済みクエリ]、[データベース接続]と[SQLクエリ]です。ウィンドウの下部にある[アウトプットコンソール]には、それぞれのセクションで起動された作業の状態が表示されます。
[データベース接続]タブをクリックするとデータベースに接続するインターフェースが開きます。次に[データベースタイプ] ▸ ドロップダウンメニューをクリックして接続したいデータベースのタイプを選択して下さい。パスワードやユーザー名が必要な場合、それらの情報は[ユーザ名]、[パスワード]テキストボックスに入力できます。
データベースホスト名を[データベースホスト]テキストボックスに入力して下さい。このオプションはデータベースタイプに、“MSAccess”を選択している場合は無効です(訳者注 SQLITEを選択している場合も無効)。データベースがQGISを利用中のデスクトップコンピュータにある場合は “localhost”を入力して下さい。
[データベース名]テキストボックスにデータベース名を入力して下さい。“ODBC”をデータベースタイプに選択している場合は、データソース名を入力して下さい。
すべてのパラメータを入力した後に[接続]ボタンをクリックして下さい。接続が成功すると[アウトプットコンソール]画面に接続が確立されたメッセージが表示されます。接続がうまくいかない場合は、上記のパラメータをチェックして下さい。
SQLクエリはデータベースまたはODBCデータソースから情報を抜粋するために利用します。eVisではクエリからの出力はQGISマップウィンドウにベクタレイヤとして追加されます。 SQL クエリ タブをクリックしてSQLクエリインターフェースを表示して下さい。このテキストウィンドウにSQLコマンドを入力できます。SQLコマンドについてのチュートリアルは http://www.w3schools.com/sql/にあります。 例えばあるExcelファイルのワークシートからすべてのデータをら取得したい場合は “select * from [sheet1$]”と記述します “sheet1” がワークシートの名前です。
クエリ実行ボタンをクリックしてコマンドを実行して下さい。クエリが成功するとデータベースファイル選択ウィンドウが表示されます。 クエリが失敗するとアウトプットコンソールウィンドウにエラーメッセージが表示されます。
データベースファイル選択ウィンドウではクエリの結果で作成されるレイヤの名前を新レイヤテキストボックスに入力して下さい。
[X座標] ▸ と[Y座標] ▸ ドロップダウンメニューを使うとデータベースのフィールドから “X” (または経度) と “Y” (または緯度)座標が格納されているフィールドを選択できます。[OK]ボタンをクリックするとSQLクエリからベクタレイヤが作成され、QGISマップウィンドウに表示されます。
後で利用するためにこのレイヤをベクタファイルに保存するためには、地図凡例でレイヤ名を右クリックしてQGISの“名前をつけて保存...”を起動して下さい。そこで [形式]ドロップダウンリストで“ESRI Shapefile”を選択して下さい。
定義済みクエリを使って以前に記述したクエリをXML形式で保存しておいて選択して利用することができます。この機能はSQLコマンドに詳しくない場合便利です。[定義済みクエリ]タブをクリックして定義済みクエリインターフェースを表示して下さい。
定義済みのクエリのセットをロードするためには [ファイルを開く]アイコンをクリックして下さい。[ファイルを開く]画面が開き、SQLクエリが格納されたファイルを探せます。クエリがロードされるとXMLファイルに定義されているタイトルが [ファイルを開く]アイコンの下のドロップダウンメニューに表示され、クエリの全記述はドロップダウンメニューの下のウィンドウに表示されます。
実行したいクエリをドロップダウンメニューから選択してから[SQLクエリ]タブをクリックするとクエリウィンドウにクエリがロードされます。もし定義済みクエリの実行が初めての場合やデータベースの切替えを行った場合はデータベースへの接続を確認して下さい。
[SQLクエリ]タブで[クエリ実行]ボタンをクリックしてコマンドを実行して下さい。クエリが成功するとデータベースファイル選択画面が表示されます。クエリが失敗するとアウトプットコンソールウィンドウにエラーメッセージが表示されます。
Tag | 解説 |
query | クエリ定義の開始と終了を定義します。 |
shortdescription | eVis ドロップダウンメニューに表示されるクエリの簡単な解説です。 |
description | 定義済みクエリテキストウィンドウに表示される詳しい説明です。 |
databasetype | データベースコネクションタブのデータベースタイプドロップダウンから選択したデータベースタイプです。 |
databaseport | データベースコネクションタブのポートテキストボックスで指定されたポート番号です。 |
databasename | データベースコネクションタブのデータベース名テキストボックスで指定されたデータベース名です。 |
databaseusername | データベースコネクションタブのユーザ名テキストボックスで指定されたデータベースユーザ名です。 |
databasepassword | データベースコネクションタブのパスワードテキストボックスで指定されたデータベースパスワードです。 |
sqlstatement | SQL コマンドです。 |
autoconnect | フラグ (“true” または “false”を指定)です。上記のタグを使ってデータベースコネクションタブのデータベース接続ルーティンを利用しないでに自動的に接続するかどうかを指定します。 |
以下は3つのクエリを定義したXMLファイルの例です:
fTools python プラグインの目的は多くのベクタベースのGISタスクのワンストップリソースになることです。またその機能を実現するために別の追加ソフトウェア、ライブラリや複雑な代替手段を必要としないことを目指します。このプラグインは拡大する空間データ管理や解析機能を快速に快適に提供します。
新しいバージョンのQGISではfToolsは自動的にインストールされ有効になります、そして他のすべてのプラグインと同じようにプラグインマネージャを使って有効と無効の切替えができます (セクション 9.1参照)。fToolsプラグインが有効の場合 Vector メニューがQGISに追加されます。このメニューではジオメトリの解析と調査ツールやジオプロセッシングツール、多くの有用なデータ管理ツールが提供されます。
表 10.4 から 10.8でfToolsプラグインで提供されている機能を簡単な説明とつけてリストします。 fToolsの個別機能の詳しい情報を知りたい場合は Vector メニューの fTools 情報 ▸ をクリックして下さい。
fTools プラグインの解析ツール
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Icon | ツール | 目的 |
| 距離マトリックス | 2つのポイントレイヤ間の距離を計測します。その結果を a) 距離格子の行列, b) 直線距離行列 または c) 距離の合計として出力します。距離算出範囲を k 個の最も近い地物に制限できます。 |
| 線長の合計 | ポリゴンレイヤのそれぞれのポリゴンのラインの長さの合計値を計算します。 |
| ポリゴン内の点 | ポリゴンベクタレイヤのそれぞれのポリゴンに含まれる点の数を数えます。 |
| ユニーク値のリスト | 指定ベクタレイヤのフィールドのユニークな値をリストします。 |
| 基本統計 | フィールドの基本統計を計算します (平均, 標準偏差, N, 合計, 変動係数) |
| 最近傍解析 | ポイントベクタレイヤのクラスタリングレベルを評価する最近傍統計を計算します。 |
| 平均座標 | ベクタレイヤ全体またはユニークIDフィールドの複数地物の通常または重みつけをした平均中心座標を計算します。 |
| ラインの交差 | ライン間の交差を見つけ結果を点のshapefileとして出力します。道路や流れの交差を見つける場合便利です。 ラインの交差を判定する時に長さが0のものは無視されます。 |
fTools プラグインで提供されているリサーチツール
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Icon | Tool | Purpose |
| ランダム選択 | n個の地物か nパーセントの地物をランダムに選択します。 |
| サブセットからのランダム選択 | ユニークIDフィールドによるサブセットからランダムに地物を選択します。 |
| ランダム点群 | 指定レイヤから疑似ランダム点群を作成します。 |
| 規則的な点群 | 指定領域で規則的なグリッドの点群を作成してポイントshapefileとして出力します。 |
| ベクタグリッド | 指定した間隔でラインまたはポリゴンのグリッドを作成します。 |
| 場所による選択 | 地物をそれらの場所で選択します。その場所は他のレイヤで新しい選択を行うかまたは現在の選択に追加または削除を行うえます。 |
| レイヤ領域のポリゴン | 指定されたラスタまたはベクタレイヤの領域で1個の四角形ポリゴンを作成します。 |
fTools プラグインで提供されるジオプロセッシングツール
| ||
Icon | Tool | 目的 |
| 凸包 | 入力レイヤまたはIDフィールドから最少の凸包を作成します。 |
| バッファ | 地物のまわりにバッファを作成します。バッファは距離または距離フィールドの値を利用して作成します。 |
| 交差 | レイヤどうしを重ね合わせ、両方の領域が重なっている部分を出力します。 |
| 統合 | レイヤをオーバーレイさせて重なっている領域と重なっていない領域の両方を出力します。 |
| 対称差分 | レイヤをオーバーレイさせてそれぞれのレイヤから重なっていない領域を出力します。 |
| クリップ | レイヤをオーバーレイさせてクリップレイヤと重なる部分のみを出力します。 |
| 差分 | レイヤをオーバーレイさせてクリップレイヤと重ならない部分のみを出力します。 |
| 融合 | 指定フィールドの値に基づいて地物を結合します。 全ての地物から同じ値の指定属性値のものが選ばれて1個の地物に結合されます。 |
fTools プラグインで提供するジオメトリツール
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アイコン | ツール | 目的 |
| ジオメトリのチェック | ポリゴンを交差や穴のクロスをチェックしてノードの順序を直します。 |
| ジオメトリカラムの出力/追加 | ベクタレイヤのジオメトリ情報にポイント(X座標,Y座標),ライン(長さ) またはポリゴン(面積,周囲の長さ)を追加します。 |
| ポリゴンの重心 | 指定ポリゴンレイヤのそれぞれのポリゴンの重心を計算します。 |
| ドロネー三角形分割 | 指定ポイントベクタレイヤでドロネー三角形分割を行い結果を(ポリゴンとして)出力します。 |
| ジオメトリを簡素化する | Douglas-Peuckerアルゴリズムでラインまたはポリゴンの座標を間引きます。 |
| マルチパートをシングルパートにする | マルチパート地物をシングルパート地物に変換します。シンプルポリゴン群とライン群を作成します。 |
| シングルパートをマルチパートにする | 複数の地物をユニークIDフィールドで結合して単一のマルチパート地物に変換します。 |
| ポリゴンをラインにする | ポリゴンをラインに変換します。マルチパートポリゴンは複数のシングルパートラインに変換します。 |
| ノードを展開する | ラインまたはポリゴンレイヤからポイントとしてノードを出力します。 |
fTools プラグインで提供するデータマネジメントツール
| ||
アイコン | ツール | 目的 |
| 新しい投影法へエキスポートする | 地物を新しいCRS(座標参照システム)で投影してshapefileとして出力します。 |
| 現在の投影法を定義する | CRS が定義されていない shapefileの CRSを定義します。 |
| 属性を結合する | ベクタレイヤ属性テーブルにdbfまたはcsvファイルの追加の属性を結合して結果を新たなshapefileを出力します。追加属性はベクタレイヤまたは単独のdbfファイルから取得できます。 |
| 場所で属性を結合する | 空間リレーションシップで関係づけられるベクタレイヤの属性をベクタレイヤの属性に結合します。あるベクタレイヤの属性は別のベクタレイヤの属性に追加され、shapefileとして出力されます。 |
| ベクタレイヤを分割する | 指定レイヤを指定フィールドの値を基に分割します。 |
| shapefileを結合する | 指定フォルダ内にある複数のshapefileをレイヤタイプ(point, line, area) に基づいて新しい結合したshapefileを作成します。 |
GDAL( Geospatial Data Abstraction Library )ツールプラグインは、ラスター型地理空間データにGUIによる様々な処理を行うツール群です。 http://gdal.osgeo.org. GDALツールを用いることでラスターデータに対し、投影法の割り当てや、ワープ(変換)、様々なラスターフォーマットのマージ(統合)などを行うことができます。 また、複数のラスターデータファイルから仮想ラスタを構築したり、ラスターDEMから陰影図の作成や等高線(ベクターデータ)を生成することも可能です。 GDALツールはプラグインをインストールしパスの設定を行うことで利用可能になります。
GDALライブラリはコマンドラインプログラムのセットで構成されています.それぞれのプログラムはたくさんのオプションがあります。ユーザーはターミナルのコマンドラインですべてのオプションを利用可能な形でプログラムを実行できます.The GDALツールズプラグインでは最もポピュラーなオプションについて簡単なインターフェースを提供しています.
以下はこのツールを利用したいくつかの例です.
この例は SRTM標高タイルから等高線を作成します.
そして結果は:
このダイアログウィンドウではAlaskaの Albers Equal Area projection の土地被覆イメージデータ(QGISサンプルデータセットのもの)をWGS84 (EPSG:4326)の緯度/経度に再投影かけます.
ジオレファレンサプラグインはラスタ用のワールドファイルを作成するためのツールです。これを利用するとラスタをジオグラフィックまたは投影された座標システムで参照して新しいGeoTiffを作成するか既存イメージにワールドファイルを追加できます。 ラスタにじおレファレンスを行う基本的な手順は座標が分かっている場所の地点をラスター上に配置することです。
アイコン | 目的 | アイコン | 目的 |
| ラスタを開く |
| ジオレファレンスの開始 |
| GDALスクリプトの作成 |
| GCP ポイントのロード |
| GCP ポイントを名前をつけて保存 |
| 変換の設定 |
| 点の追加 |
| 点の削除 |
| GCP ポイントの移動 |
| スクロール |
| 拡大 |
| 縮小 |
| レイヤ領域にズーム |
| 直前の領域にズーム |
| 次の領域にズーム |
| ジオレファレンサー を QGISにリンクする |
| QGIS をジオレファレンサーにリンクする |
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|
イメージ上の選択点と一致する X と Y 座標 (DMS (dd mm ss.ss), DD (dd.dd) または投影された座標 (mmmm.mm) の2種類の指定方法があります。
通常のイメージジオレファレンス手順ではラスタ上の複数の点の選択とそれらの座標指定が必要です。そして利用する変換タイプの選択が必要です。入力パラメータとデータに従ってプラグインはワールドファイルパラメータを計算します。さらに多くの座標を指定すると結果はより良いものになるでしょう。
最初のステップはQGISをスタートしてジオレファレンサプラグインをロードすることです(セクション 9.1.1参照) そしてQGIS ツールバーメニューに表示される [Georeferencer]アイコンをクリックして下さい。ジオレファレンサープラグイン画面が図 10.18 のように表示されます。
例としてSDGSにあるSouth Dakotaの位置シートを使います。これは後でGRASSのspearfish60ロケーションで見ることができます。 この位置シートは以下の場所からダウンロードできます: http://grass.osgeo.org/sampledata/spearfish_toposheet.tar.gz
地図に追加されたポイントはテキストファイルに格納されます([filename].points) 。このファイルのファイル名(拡張子の前の部分)は通常ラスタイメージと同じになります。これによってジオレファレンサプラグインで後日ファイルを再度開いて、新規ポイントを追加したり既存ポイントを削除したりできます。ポイントファイルは次の形式で値を持っています。mapX, mapY, pixelX, pixelYです。 ’[GCPポイントのロード]’アイコンと ’[名前をつけてGCPポイントを保存]’アイコンを使ってファイルの管理を行えます。GCP テーブルではカラムのヘッダをクリックしてたとえば数値順のソートができます。GCP リストは自動的に更新されます。
GCPをラスタイメージに追加した後ジオレファレンス処理のための変換方法の設定をする必要があります。
グランドコントロールポイントを何個設定したかによって異なる変換アルゴリズムを使ったほうがいいです。 入力データの型と品質、変換結果に現れる地理的な歪みの量を勘案して変換アルゴリズムを選択して下さい。
現在以下のアルゴリズムが利用可能です:
リサンプリングの形式選択は入力データと最終実行結果の出来栄えによって選択して下さい。イメージの統計を変更したくない場合最近傍を選ぶといいと思います。それに対してキュービックリサンプルを選ぶとスムーズな結果が得られます。
5種類の異なるリサンプリング方法を選択できます。
ジオレファレンスされたラスタを出力するために様々なオプションを指定しなければなりません。
設定 ▸ メニューの ラスタプロパティをクリックするとジオリファレンスしたいレイヤのラスタプロパティを開けます。
全てのGCPが修正され変換のための設定が行われると新しいジオリファレンスされたラスタを作成するためには、あとは ’[ジオリファレンシングの開始]’ボタンをクリックするだけです。
GPS,(The Global Positioning System )とは衛星を利用したシステムで誰でもGPSレシーバーを持っていれば世界中どこでも正しい位置がわかるシステムです。このシステムは飛行機や船やハイカーのナビゲーションに利用されます。 GPS レシーバは衛星からの信号を使って場所の緯度と経度(時には)高度を計算します。多くのレシーバは場所情報を保存する機能があります。その機能は ウェイポイントという名前で知られています),それは位置の連続で 経路 の計画や記録に使われたり、時間経過にしたがったレシーバーの動きの トラック に使われます。 ウェイポイント, 経路とトラックはGPSデータの基本的な3個の機能タイプです。 QGISではウェイポイントをポイントレイヤで経路とトラックをラインストリングレイヤで表示します。
GPSの格納データには何ダースもの異なるファイル形式があります。 QGISが利用する形式はGPX(GPS eXchange format)と呼ばれるものです。この形式は標準的な交換形式で、多くのウェイポイント、経路とトラックを同一ファイルに格納できます。
GPXファイルをロードするためには最初にプラグインをロードして下さい。[プラグイン]メニューの [プラグインの管理]から[GPS ツール]の項目です。このプラグインがロードされるとツールバーに[GPSツール]アイコンが表示されます。サンプルのGPX ファイルが QGIS サンプルデータセットで利用できます(/qgis_sample_data/gps/national_monuments.gpx)。 サンプルデータについてのさらに詳しい情報はセクション 1.4 を参照して下さい。
[参照…]ボタンを使ってGPX fileを選択して下さい, それからチェックボックスでGPXファイルからロードしたい地物タイプを指定して下さい。[OK]ボタンをクリックすると、それぞれの地物タイプは別々のレイヤにロードされます。ファイル national_monuments.gpx にはウェイポイントのみが格納されています。
QGISがGPX ファイルを利用するので他の GPSファイル形式をGPXに変換する必要があります。この作業は様々な形式のデータを扱えるGPSBabelというフリープログラムで行えます。このプログラムは http://www.gpsbabel.orgから利用することができます。このプログラムはコンピュータとGPSデバイスの間のデータ転送にも利用できます。 QGIS ではこれらの機能のためにGPSBabelを利用しているので、このプログラムをインストールすることを推奨します。 ただしあなたのGPSデータ取得がGPXファイルからのみの場合はこのプログラムは必要ありません。バージョン 1.2.3 の GPSBabel がQGISから動作することが確認されています。しかしそれ以降のバージョンでも問題なく動作するでしょう。
GPX以外のファイルからGPSデータをインポートするためには、GPS ツール画面の[他のファイルのインポート]タブを利用して下さい。ここでインポートしたいファイル(とファイルタイプ)を選択して下さい。また、そこからインポートしたい地物タイプと結果を格納するための変換後のGPXファイルと新しいレイヤの名前を指定して下さい。注)全てのGPSデータが3種類の地物タイプをサポートしているわけではありません。多くの形式では、1種類か2種類のタイプが選択可能です。
QGISではGPSBabelを利用して、GPSデバイスから直接データをダウンロードして新しいベクタレイヤを作成することができます。この機能を実行するためには、GPS ツール画面で [GPS からダウンロード]タブを利用して下さい。(図 10.22 参照)。GPSデバイスのタイプと接続されているポート(またはGPSがサポートしている場合はUSB)、ダウンロードしたい地物タイプ、データを格納するGPXファイルと新しいレイヤの名前を指定して下さい。
GPSデバイスメニューでデバイスタイプを選択して、GPSBabelがどのようにGPSデバイスと通信するかを決めて下さい。GPSデバイスで利用できるタイプが無い場合は新規のタイプを作成することができます (セクション 10.9.7 参照)。
GPSデバイスが接続されている物理ポートはファイル名が利用中のオペレーティングシステムで利用している名称で参照できるでしょう。GPSユニットでusbが利用可能な場合はシンプルにusbと指定できるでしょう。 Linux では /dev/ttyS0 または /dev/ttyS1 のようによく指定されます Windows では COM1 または COM2 のように指定できます。
[OK]ボタンをクリックするとデバイスからデータがダウンロードされ、QGISでレイヤとして出現します。
GPSツール画面の[GPS にアップロード]タブを利用すると、QGISのベクタレイヤを直接GPSデバイスにアップロードすることができます。この作業を行うためには、シンプルにアップロードしたいレイヤ(GPXレイヤでなければいけません)を選択して、GPSデバイスタイプと接続されているポート(またはUSB)を選択して下さい。ダウンロードツールと同じようにあなたのデバイスがリストに無い場合、新しいデバイスタイプを作ることができます。
このツールはQGISのベクタ編集機能と合わせて利用するととても便利です。これを利用すると地図をロードしてウェイポイントとルートを作成した後にそれらをGPSデバイスにアップロードできます。
世の中には多くの異なるタイプのGPSデバイスがあります。QGISの開発者はそれらのすべてをテストすることはできません。ですから、あなたのデバイスが[GPS からダウンロード]と[GPS にアップロード]タブのデバイスタイプリストに存在しなくて利用できない場合は、そのデバイスタイプを定義することができます。この作業はGPSデバイスエディタで実行できます。この機能は[GPS からダウンロード]または[GPS にアップロード]タブの[デバイスを編集]ボタンをクリックすると起動できます。
新しいデバイスを定義する場合、[新規]ボタンをクリックしてあなたのデバイスの名前、ダウンロードコマンド、アップロードコマンドを入力して[更新]ボタンをクリックして下さい。名前はアップロードとダウンロード画面の[GPSデバイス]のリストにはいります。名前には任意の文字列が使えます。ダウンロードコマンドはデバイスからデータをGPXファイルにダウンロードする時に利用するコマンドです。これはおそらくGPSBabelのコマンドですが、GPXファイルを作成できるコマンドなら任意にコマンドラインプログラムを指定できます。コマンド発行時にQGISは以下のキーワードを置き換えします。 %type 、 %in と %out です。
%type は以下の文字列に置き換えられます “-w” ウェイポイントダウンロード時, “-r” ルートダウンロード時 “-t” トラックダウンロード時。 これらはどのタイプの地物をダウンロードするかをGPSBabelに指示するコマンドラインオプションです。
%in はダウンロードウィンドウで選択したポート名に置き換えられます。そして %out はダウンロードされたデータが格納されるGPXファイルの名前に置き換えられます。 次のダウンロードコマンドとともにデバイスタイプを作成して “gpsbabel %type -i garmin -o gpx %in %out” (これは GPS device: Garmin serial で事前に定義されたデバイス用のダウンロードコマンドです)でこれをポート “/dev/ttyS0” からウェイポイントをファイル “output.gpx”にダウンロードすると, QGIS はキーワードを以下のように置き換えコマンドを実行します “gpsbabel -w -i garmin -o gpx /dev/ttyS0 output.gpx”.
アップロードコマンドはデータをデバイスにアップロードするコマンドです。同じキーワードが使われていますが %in はアップロードするレイヤが格納されているGPX ファイルの名前 %out はポート名に置換されます。
GPSBabelについてのさらに詳しい情報と利用できるコマンドオプションについては http://www.gpsbabel.orgこちらのWEBページを参照して下さい。
新しいデバイスタイプを作成するとそれがダウンロードとアップロードのデバイスリストに表示されるようになります。
補間プラグインはポイントベクタレイヤのTINまたはIDW補間に利用できます。補間されたラスタレイヤを 作成するには簡単に利用できる直観的なグラフィカルユーザインターフェースがこのシステムでは提供されています (図10.23参照)。処理の実行前に 以下のようなパラメータを設定する必要があります:
図 10.24 では998 列 x 812 行 (5 km)の解像度でelevp.csv データをTINメソッドで補間した結果をPseudocolor カラーテーブルで表示したものを表示しています。. このプロセスは数分で実行できます。この結果はAlaskaの北部をカバーしています。
免責条項: ユーザーガイドのこのセクションはQuantum GIS v1.6.0用に更新されていません。 自己責任でお読みください!!
あなたはQGISを使って地図の“構成”を行えます。そこではレイヤの追加や配列、それらのシンボライズ、色の調整を行いその情報を使ってMapServerのマップファイルを作成できます。
MapServer エクスポートプラグインは保存されたQGISプロジェクトファイルを利用して処理を行います。処理はQGISによって現在開かれている地図のキャンバスや凡例対しては 行われません 。このことは多くのユーザーに混乱を与える原因になっています。 以下に解説するようにMapServerエクスポートプラグインの利用を開始する前にMapServerで利用するためにラスタとベクタレイヤの調整を行い、その状態をQGISのプロジェクトファイルとして保存しておく必要があります。
ここではMapServerマップファイルの作成に利用するためのシンプルなプロジェクトファイルを作成するための4つのステップについて例示します。この例では、QGISサンプルデータセットのラスタとベクタファイルを利用します。 1.4
The tool MapServerエキスポート ツールはQGISプロジェクトファイルを MapServer マップファイルにエキスポートします。このツールは QGIS バイナリディレクトリにインストールされQGIS本体とは独立して利用されます。QGISからこのツールを利用するためには最初にプラグインマネージャでMapServerエキスポートプラグインを有効にしなければいけません (セクション 9.1.1参照)。
Map ファイル と QGIS プロジェクトファイル の入力のみがmapファイル作成の必須項目です。他のパラメータを省略した場合意図する利用方法に依存する機能の少ないmapファイルができます。QGISがプロジェクトファイルからmapファイルを作成する機能に優れていても必要とする結果を得るためにはいくつかの調整が必要となるでしょう。 この例では mapserverproject.qgs のプロジェクトファイルでmapファイルを作成します( 図 10.26参照):
mapファイルは任意のテキストエディタか表示ソフトウェアで中身を見ることができます。さらに調べるとエキスポートツールが出力したWMSを利用する場合はmapファイルにメタデータが必要であることを示す注があるはずです。
この時点で shp2img ツールを使ってmapファイルからイメージを作成することでテストできます。 shp2img ユーティリティはMapServerとFWToolsの一部です。イメージを作成するためには:
この作業ではQGISプロジェクトファイルに含まれるすべてのレイヤが含まれる PNG ファイルが作成されます。加えてPNGファイルの領域はプロジェクトを保存した時と同じになるはずです。 図 10.27にあるように空港のシンボル以外のすべての情報が含まれています。
mapファイルをWMSリクエストのために利用したい場合は全ての項目を調整する必要はありません。マッピングテンプレート、またはカスタムインターフェースを使ってWMSに利用する場合は手動で少し設定を行えばいいです。この設定の簡単さはQGIS to serving maps on the webという Christopher Schmidtさんの5分間の 5flash videoを見るとわかります。 彼は古いバージョンの QGIS (version 0.8)を利用していますがデモは新しいバージョンでの同じように適用できます。. 2
OGRレイヤコンバータプラグインを使うとOGRでサポートされる形式のベクタデータを他のOGRでサポートされるベクタ形式に変換できるようになります。 2サポートされている形式はインストールされているGDAL/OGRパッケージの内容に従って変わります。 このプラグインはシンプルに動作して実行前には少しのパラメータのみが必要とされます:
Oracle データベースではラスタデータはOracle Spatial extensionを利用してSDO GEORASTERオブジェクトとして格納できます。QGISでは、 Oracle Spatial ジオラスタープラグインがGDALを利用していて、さらにあなたのマシンにインストールされているOracleのプロダクトに依存しています。オラクルはプロプライエタリソフトウェアですから、開発とテストの目的のためにのみソフトウェアをフリーで提供しています。ここでは、ラスタイメージをGeoRasterにロードするシンプルな例を紹介します。
このコマンドはラスタをデフォルトでGDAL_IMPORTテーブルのRASTERというカラムにロードします。
最初に[プラグインの管理]でOracle Spatial ジオラスタープラグインプラグインを有効にして下さい (セクション 9.1.1参照)。 QGISでGeoRasterを最初にロードする時に、データを格納しているOracleデータベースへの接続を作成する必要があります。この作業を開始するためにはツールバーの [Oracle GeoRasterの選択]アイコンをクリックして下さい。Oracle Spatial GeoRasterを選択する画面が開きます。[新規]ボタンをクリックするとオラクル接続を作成画面が開いて接続パラメータを指定できます(図 10.29 参照)。
ここでメインのOracle Spatial GeoRasterを選択する画面に戻って下さい(図 10.30 参照)。1個の接続を選択するために、ドロップダウンリストを利用し[接続]ボタンを使って接続を確立して下さい。[編集]ボタンを使うと前記のダイアログを開いて接続情報の変更を行えます。また、[削除]ボタンを使うとドロップダウンリストを使って接続を削除できます。
接続が1度確立されるとサブデータセットウィンドウが表示されてGDALサブデータセットの名前の形式のGeoRasterカラムを持つすべてのテーブルの名前が表示されます。
テーブル名を選択するためにリストされたサブデータセットの1つをクリックしてから Select をクリックして下さい。そうするとそのテーブルにある GeoRasterカラムのリストが表示されます。 多くのユーザは1個か2個以上のGeoRasterカラムを同一のテーブルに持たないのでこのリストは通常は短いです。
サブデータセットのうちの1つをクリックした後 Select をクリックして1個のテーブル/カラムの組を選択して下さい。ダイアログにはGeoRasterオブジェクトが含まれる 全ての行が表示されます。注 このサブデータセットにはラスタデータテーブルとラスタIDのペアが表示されます。 pairs.
セレクションエントリはいつでも既知のGeoRasterの場所に移動したり処理の最初に戻って別のテーブル名を選択するために編集可能です。
選択されたデータエントリは識別用文字列の最後のWhere節として利用できます, 例えば., “geor:scott/tiger@orcl,gdal_import,raster,geoid=”. 詳しい情報は http://www.gdal.org/frmt_georaster.html を参照。
最後にラスタデータテーブルとラスタIDのリストから選択されたイメージをQGISにロードします。
ここでOracle Spatial GeoRaster選択ダイアログウィンドウを閉じることができます。そして次回このウィンドウを開くと同じ接続が保持されています。そして前回と同じサブデータセットを利用すると他のイメージを開く処理を簡単に行えます。
注: ピラミッドを保持しているGeoRastersは高速に表示できますがピラミッドはQGISの外部でOracle PL/SQL または gdaladdoを利用して作成されなければいけません。
以下はgdaladdoを利用した例です:
以下は PL/SQLを利用した例です: cd ..
近年OpenStreetMapプロジェクトは人気を集めています。何故なら多くの国ではデジタルロードマップのようなフリーで利用できる地図データが無いからです。OSMプロジェクトのターゲットはフリーで編集可能な世界地図をGPSデータ、航空写真、また地域の知識を利用して作成することです。このアイデアをサポートするためにQGISではOSMデータを操作するプラグインを提供しています。
このプラグインはOSMデータを操作するためのすべての基本機能を提供しています。それにはデータローディング、インポート、保存、ダウンロード、編集とOpenStreetMapサーバーへのアップロードの機能がそなわっています。OSMプラグインの実装作業中には既存のOSMデータエディタから刺激をうけていました。それらの機能をシステムに取り入れることが最良の結果を実現できる方法でした。
次のセクションはOSMプロジェクトの理念についての概要紹介です。もしこの情報に興味が無い場合はその次のセクションからお読みください。次のセクションの段落のうちいくつかはOpenStreetMapのWEBサイト http://www.openstreetmap.orgからコピーしたものです。
OpenStreetMapはフリーで編集可能な世界地図を作るプロジェクトです。地図はポータブルGPSデバイス、 航空写真、他のフリーのソースまたはシンプルに地域についての知識から作成されます。ほとんどの地図が法的または技術的な制約が 利用にあたってはあるため、人々の地図利用についての創造性、生産性や予想外の利用を制限していることからこのプロジェクトはスタートしました。 OSMの描画されたイメージとベクタデータセットは Creative Commons Attribution ShareAlike 2.0 ライセンスでダウンロードできます。
OpenStreetMap はWikipediaのようなサイトに触発されて作られました - 地図表示 (図 10.31参照) は突出した Edit タブを目立たせて、全部のレビジョンの履歴が保持されています。 登録されたユーザがGPSトラックログをアップロードでき、編集ツールを使ってベクタデータの編集を行えます。
OSM データのプリミティブはAPIを使ってサーバに保存できるオブジェクトクラスです。データには3種類のサポートされるタイプがあります: Node, Way と Relationです。
多くの異なる論理地物(’Point Of Interest’, ’通り’, ’路面電車軌道’, ’バス停’ etc.) が同じ地図の中にプリミティブを使って定義されています。 地図の地物はOSMコミュニティではよく知られていてキーと値を利用したタグとして保存されます。OSM では通常XML形式でデータを配っています。 XML のデータ本体はOSMサーバーとの通信にも利用されています。
このセクションの最初のパートではどのようにOSMプリミティブをQGISのベクタレイヤで表示しているかを説明します。上記にあるようにOSMデータは Nodes, Ways と Relationsで構成されています。 QGISではそれらは3種類の異なるレイヤタイプ : Point レイヤ, Line レイヤと Polygon レイヤになります。 それらのレイヤを削除することと他のレイヤを加えることはできません。
OpenStreetMap では上で3個言及した以外にもう一つのプリミティブがあります。 それは Relationと呼ばれています。 Relationsを表示するベクタレイヤはありません。Relation は任意の数のプリミティブ間の関係です。 Point, Line または Polygon が地図上に作成された後にプラグインは作成された地物群の一部の関係のリストを表示します。
OSM データと QGISも標準編集ツールを結びつける設計はチャレンジでした。 それらのツールはどのような地物タイプが表示されていても同時の作業で単一のベクタレイヤを編集するために作成されています。このことはOSMデータがプラグインでQGISにロードされていてもPoint レイヤ、Lineレイヤ,Polygonレイヤを(名目上は)別々に編集することしかできないことを意味します。
Lineレイヤは2つの異なるOSM地物(WayとNode)で構成されていることが問題です。何故でしょう? 何故ならばOSMのWayはNodeによって構成されているからです。もしLineレイヤを編集し始めていくつかのラインの形状を編集すると、その作業はOSM Wayに影響があるだけではなくWayを構成するOSM Nodeにも影響があります。
QGIS の標準編集ツールではどのラインのどのメンバーにどのように変更があったかをOSMプロバイダーに伝えることができません。 これが伝えられるのは新しいラインのジオメトリのみです。この情報はOSMデータベースに対する正しく十分な変更情報の伝達にはなりません。Lineレイヤではライン内の要素の識別情報を持ちません。 同じ問題はPolygonレイヤを編集する場合にも発生します。
この理由でOSMプラグインではOSMデータを編集する独自のツールが必要です。これを利用するとOSMレイヤは正しく更新することができます。 プラグイン編集ツールは Point, Line, Polygonのツールと Relation 作成, 削除、移動の機能で構成されています。
注: OSMプラグインと標準編集ツールを接続する機能を作成するためにはQGISコアコードの変更が必要です。
OpenStreetMapプラグインはQGISの内部コアプラグインです。 pythonサポートが有効であるならば ’OpenStreetMap’プラグインは セクション 9.1.1に記述されているようにプラグインマネージャで選択できます。
The first time the OSM プラグインを最初に起動する時 (そして最初にデータをロードした時)図 10.32にあるようなグラフィカルコンポーネントと一緒に、たくさんの新しいOSM プラグインアイコンがQGISツールバーメニューに表示されます:
OSM地物ウィジェットはOSM地物を識別して情報表示を行います。ここでは地物の型と誰がいつその地物を変更したかを示す識別子情報を表示します。 さらにOSM地物ウィジェットはすべての編集ツールを提供します (ウィジェットの上部に)。 それらのツールの詳しい情報は以下のセクションにあります。このウィジェットは起動時は利用できません。 これはOSMデータのロードに成功した後で利用可能になります。
この Undo/Redo ウィジェットは編集作業のundo(取り消し)と redo(再実行)に利用されます。これは従来のUndo と Redo ボタンとは異なり,実行された編集作業の簡単な説明一覧を表示できます。 OSM Undo/Redo ウィジェットは最初は閉じられています。 OSM 地物ウィジェットにあるボタンを使ってこのウィジェットを表示できます。
すべてのウィジェット、ボタン、ダイアログに関するさらに詳しい情報はこのプラグインの別のセクションに機能(編集、情報表示,etc)解説されています。
OSM Pluginを起動してから最初に実行することは、OSMファイルからデータを開くことです。OSM dataはshapefileからインポートするかOpenStreetMapサーバから直接ダウンロードできます。ここでは前者の方法に焦点を当ててみます。
ファイルからのデータロードは [Lord OSM from file]アイコンを利用します。ボタンが無い場合は、多分誰かがあなたのQGISでOpenStreetMapツールバーを無効にしたのでしょう。ここで[ビュー]メニューの[ツールバー]からOpenStreetMap ▸ を利用して再度ツールバーを有効にできます 。
このエレメントの目的は以下に説明があります。
Ok をクリックしてデータをロードして下さい。OSMファイルのロードが最初の場合、プラグインはデータベースの最初の解析を行います。これは数秒から数分かかります。 - この時間はロードされるデータの量に依存します。
OSMデータをロードした後に適切なツールを使って地図地物を選択して情報を表示できます。 OSM地物ウィジェットの上部左にある [地物情報表示]アイコンを使って下さい。このツールを使うと全てのマップオブジェクトを簡単に調べることができます。マウスカーソルがオブジェクトの上にある時にOSM地物ウィジェットで直接すべての情報を見ることができます。また、地図上にダイナミックラバーバンドが表示されるので、どの地物が特定されているかが簡単にわかります。
ウィジェットの[プロパティ]タブには全ての地物タグが含まれます。[リレーション]タブをクリックすると特定されている地物に関係する全てのリレーションが一覧表示されます。
プロパティやリレーションを見るためにしばらくの間地物を保持しておきたい場合はマウスカーソルを移動と同時に地物の上で左ボタンをクリックしてみて下さい。次に左クリックするまで地物の特定は停止するでしょう。
左クリックをした場所に複数の地物が存在することが時々あります。特に地図を十分拡大していない時に交差点をクリックすると、この事象はよくおこります。この場合、1個の地物が特定されます(そしてラバーバンドでマークされます)が、プラグインは全ての地物を記憶しています。ですから(中断モードのままで)右クリックすると地物の特定を次々の切り替えることができます。
このセクションのタイトルにある ’基本的なデータ’ とはリレーションデータではないOSM地物 - nodes と waysのことです。 もしリレーションの編集についての情報を読みたければこのセクションは飛ばして次のセクションをお読み下さい。
基本的なデータの編集はOSMプラグインのキーパートです。既存の基本的地物についてプロパティ、位置、 形状の編集を行えます。また地物の削除と新規追加を行えます。nodes とwaysに対する全ての編集処理は記憶されて 快適なUndo(取り消し)/Redo(再実行)の操作に使われます。そして全ての変更はOpenStreetMap サーバーに簡単にアップロードできます。
OSM地物のプロパティタグを変更するために地物タグテーブルを直接編集できます。基本地物のタグテーブルはOSM地物ウィジェットの中にあります。最初に地物を特定することを忘れないで下さい。
もしタグの値を変更したい場合、適切な行のカラム ’値’をクリックして、新しい値を入力して下さい。タグを削除したい場合は行をクリックしてテーブルの右下にある[選択タグの削除]ボタンを利用して下さい。
新しいタグを追加するためにはキーと値をテーブルの最後の行に入力してください- そこには ’<new tag here>’ という文字が書かれています。注)既存のタグペアのキーを変更することはできません。快適な利用のために全ての既存タグキーと典型的な値のコンボボックスがあります。
点を作成するためには、OSM地物ウィジェットの [点の作成]ボタンを使えます。点を作成する場合、ボタンをクリックして地図上のクリックを開始すればいいです。あなたのカーソルが地図上の地物の上にある場合、その地物はすぐにマークされます。ラインまたはポリゴンがマークされている時に、地図上をクリックすると新しい点がそのラインやポリゴンに新しいメンバーとして直接作成されます。 カーソルが既存のポイントの上にある場合は新しいポイントは作成されません。その場合、OSMプラグインは以下のようなメッセージを表示します。
ユーザーがラインやポリゴンをヒットすることを助ける仕組みはスナッピングと呼ばれデフォルトで有効になっています。もしあるラインにとても近い位置にポイントを置きたい場合(しかしライン上ではない)スナッピングを無効にする必要があります。それはCtrlキーを最初に押し続けることでできます。
ラインを作成する場合、OSM地物ウィジェットの [線の作成]ボタンを使えます。ラインの作成には、ボタンをクリックして地図上を左クリックして始めればいいです。それぞれの左クリックが新しいラインの頂点メンバーとして記憶されます。最初に右クリックをするとラインの作成が終了します。新しいラインはすぐに地図に表示されます。
注 2個のメンバーよりすくない小さい要素のラインは作成できません。そのような場合オペレーションは無視されます。
スナッピングは全ての地図上の頂点に適用されます - ポイントベクタレイヤの点とすべてのライン、ポリゴンメンバーです。 スナッピングは Ctrl キーを押し続ける間は無効になります。
ポリゴンを作る場合、OSM地物ウィジェットの [ポリゴンの作成]ボタンを利用できます。 ポリゴン作成はボタンをクリックして地図上を左クリックし続けると開始できます。それぞれの左クリックは新しいポリゴンの頂点メンバとして記憶されます。右クリックするとポリゴン作成を終了できます。新しいポリゴンは地図上にすぐに表示されます。3個未満の数の点のポリゴンは作成できません。 そのような操作は無視されます。スナッピングは全ての地図上の頂点に適用されます(ポイントベクタレイヤの点とすべてのライン、ポリゴンメンバー)。スナッピングはCtrl キーを押し続ける間は無効になります。
地物を移動したい場合 (タイプに関係なく)、OSM地物ウィジェットメニューの [地物移動]ボタンを利用して下さい。それから地図を閲覧して(地物はその上をマウスがとるとダイナミックに特定されます) 移動したい地物をクリックして下さい。もし間違って違う地物を選択してしまった場合は移動しないでください。正しい地物が選択されるまで右クリックを繰り返してください。選択ができたらカーソルを動かして下さい。この時、点で何を動かしたいかを変更できません。移動を確定する場合は左クリックして下さい。移動をキャンセルしたい場合は他のマウスボタンをクリックして下さい。
他の地物に接続している地物を移動した場合、その接続は壊れません。他の地物は移動した地物の新しい位置に合わせて調整されます。
この操作ではスナッピングもサポートされます。このことは:
ある地物を削除したい場合、最初にその地物を特定する必要があります。特定された地物を削除するためにはOSM地物ウィジェットにある [この地物の削除]ボタンを使って下さい。ライン、ポリゴンを削除すると、そのライン、ポリゴン自体が除去されます。それゆえそこに属するメンバーのポイントは他のライン、ポリゴンに所属することはできません。
あるライン、ポリゴンのメンバーであるポイントを削除すると、そのポイントが削除され、ポイントが所属していた親であるライン、ポリゴンが変わります。新しい親ジオメトリは以前のものより頂点の数が少なくなります。
親地物のポリゴンの頂点数が3個の場合、新しいジオメトリは2個の頂点しか持ちません。上で説明しているように2個の頂点ではポリゴンを構成できないため地物のタイプが自動的にラインに変更されます。
親地物がラインで頂点の数が2個の場合、新しいジオメトリは1個の頂点になります。1個の頂点の場合ラインを構成できないため、地物のタイプは自動的にポイントに変わります。
OSM リレーションのおかげでOSM地物をグループ分けしてそれらで共通のプロパティを利用できます - この方法で任意の 利用可能な地図オブジェクトをモデルにできます: 領域の境界線 (ways とpointsのグループとして), バス路線, etc。 リレーションのそれぞれのメンバは役割を持っています。私たちのプラグインではOSMリレーションはとてもうまくサポートされています。 それらをどのように検証、作成、アップデート、削除できるか是非ご覧下さい。
リレーションのプロパティを見たい場合、最初にそのメンバーのうち1個を特定して下さい。その後にOSM地物ウィジェットにある[リレーション]タブを開いてください。タブの上部に特定された地物のリレーションの一部のリストが表示されます。その中から検証したいものを1個選択して下さい。下部に表示される選択したものの情報を見て下さい。最初のテーブルは’リレーションタグ’という名前です。ここでは選択したリレーションのプロパティを見れます。’メンバーのリレーション’という名前のテーブルでは、リレーションメンバーについての簡略な情報が見れます。メンバーをクリックすると、プラグインは地図上でそれをラバーバンド表示します。
リレーションの作り方には2つの方法があります。
両方の場合画面が表示されます。2番目の方法では、現在特定されている地物が自動的に最初のリレーションメンバーとして見なされます。 ですから、画面のいくつかの項目は入力されています。リレーションを作成する時は、そのタイプを最初に選択して下さい。事前に定義されたリレーションタイプを選択するか独自のタイプを記述することができます。[リレーション]タグの中身をうめてからそのメンバーを選択して下さい。
選択されたリレーションタイプがすでにある場合、 [タグの作成]ボタンの利用を試してみて下さい。これは既存のリレーションタイプに対して典型的なタグを作ります。するとキーに対して値の入力が求められます。リレーションメンバーを選択すると、メンバの識別情報、型、役割を記述できます、また [地図上でメンバーの選択]ボタンを使って、地図のクリックで選択ができます。
最後に型、タグ、メンバーが選択されているとダイアログは処理実行できます。この場合、プラグインは新しいリレーションを作成します。
既存のリレーションを変更したい場合、最初に特定して下さい(上記のステップセクション’リレーションの検証’)。 その後で [リレーションの編集]ボタンをクリックして下さい。このボタンはOSM地物ウィジェットにあります。’create relation’と同じような新しい画面が表示されます。画面は指定されたリレーションの情報の部分があらかじめ項目にはいっています。リレーションタグ、メンバー、さらには型さえも変更できます。このダイアログを実行すると変更がコミットされます。
OpenStreetMapサーバーからデータをダウンロードする場合 [Download OSM data]アイコンをクリックして下さい。もしアイコンが見つからない場合は、OSMツールバーがQGISの環境で無効になっています。有効にするためには、(メニューバーにある)[ビュー]から[ツールバー]の[OpenStreetMap] ▸ を使うと有効にできます。ボタンをクリックすると画面が起動して以下の機能が利用できます。
Download ボタンをクリックしてダウンロード処理を開始して下さい。
プログレスダイアログがどのくらいデータをダウンロードしたかを連続的に知らせてくれます。ダウンロード作業中にエラーが発生すると ダイアログが理由を知らせてくれます。処理が成功して終了するとプログレスダイアログとダウンロードダイアログは自分で閉じます。
カレントOSMデータには、常にアップロードが行われていることに注意して下さい。OSMアップロードダイアログを開く前に、アクティブレイヤをOSMデータとしてアップロードする権利があることを確認して下さい。
カレントデータをOSMサーバーにアップロードするためには [Upload OSM data]アイコンをクリックして下さい。もしアイコンが見つからない場合は、OSMツールバーがQGISの環境で無効になっています。有効にするためには、(メニューバーにある)[ビュー]の[ツールバー]から[OpenStreetMap] ▸ を使うと有効にできます。[Upload OSM data]ボタンボタンをクリックした後で、新しいダイアログが表示されます。
画面の上部でアップロードするデータが正しいかどうかチェックすることができます。ここにはカレントデータベースの短い名前が表示されます。このテーブルでどのくらいの変更をアップロードするのかの情報を見ることができます。各地物タイプごとの統計値が表示されます。
’[あなたの変更についてのコメント]’ボックスには、今回のアップロード処理についての短い情報を書き込めます。データ編集の内容について書き込むか、空白のままにしておいて下さい。OSMアカウントにはサーバーがあなたを認証するためのアカウントを入力して下さい。もしあなたがOSMサーバーのアカウントを持っていない場合、アカウントを作るいい機会です。 http://www.openstreetmap.org 最後に、[Upload]ボタンを使うとアップロード処理を開始します。
カレントの地図領域データをXMLファイルに保存するためには [Save OSM to file]アイコンを使って下さい。もしアイコンが見つからない場合は、OSMツールバーがQGISの環境で無効になっています。それを有効にするためには 、(メニューバーにある)[ビュー]の[ツールバー]から[OpenStreetMap] ▸ を使うと有効にできます。ボタンをクリックした後、新しい画面が表示されます。
XMLファイルに保存したい地物とファイル自身を指定して下さい。[OK]ボタンを使って処理を開始して下さい。プロセスはXMLファイルを作成します。そこにはカレント地図領域に表示されているOSMデータが格納されます。出力ファイルのOSMバージョンは0.6です。OSMデータのエレメント(<node>, <way>, <relation>) はチェンジセットとuidの情報を含みません。この情報は必須ではありません、OSM XML version 0.6のDTDを参照して下さい。出力ファイルでは OSM エレメントは整列されていません。
カレント領域のデータのみが保存されているわけではないことに注意して下さい。出力ファイルの中にはカレント領域で表示される部分は小さな部分であったとしても完全なポリゴンとラインが保存されています。それぞれの保存されたline/polygon のすべてのメンバーノードも保存されています。
OSMデータをOSMではないベクタレイヤからインポートするためには、以下の操作を行ってください。レイヤのうち1つをクリックしてカレントOSMデータを選択して下さい。 [Import data from a layer]アイコンをクリックして下さい。もしアイコンが見つからない場合は、OSMツールバーがQGISの環境で無効になっています。有効にするためには、(メニューバーにある)[ビュー]の[ツールバー]から[OpenStreetMap] ▸ を使うと有効にできます。
アイコンをクリックした後で次のようなメッセージが表示されます。
この場合ベクタレイヤがロードされていません。インポート作業は1個のロードされたレイヤを使います - データをインポートしたいベクタレイヤをロードして下さい。レイヤが開かれた後で2度目のトライをすると良い結果になるでしょう (カレント OSMレイヤを再度マークすることを忘れないで下さい):
OSMデータのインポートプロセス開始にはサブミットダイアログを使って下さい。何をインポートしたいかよくわからない物の場合は受け付けないで下さい。
ラスタ領域モデルプラグインを使うとデジタル標高モデル(DEM)を利用して傾斜(slope)、傾斜方位(aspect)、起伏(ruggedness),と 全曲率(total curvature) を計算できます。この処理はとてもシンプルに直観的に利用できるグラフィカルユーザーインターフェースを利用して新しいラスタレイヤを作成を作成します (図 10.41参照)。このプラグインでは処理実行前に以下のパラメータを指定する必要があります :
傾斜(slope):各セルの傾斜の角度を度数で計算します (最初の派生概算に基づく).
傾斜方位(aspect): エクスポジション (北向きを0とする反時計まわりの角度).
起伏(Ruggedness factor): 領域の不均質さについての定量的な測定値。
全曲率(total curvature): 屈曲の計測値でプランの混合と屈曲のプロファイルです
クィックプリント プラグインを利用すると最少の手順でカレントマップキャンバスをすばやく簡単にPDF形式で出力できます。必要なパラメータは地図のタイトルと用紙のいサイズの指定のみです。 (図 10.42参照)。 もし地図のレイアウトをそれ以上操作したい場合は セクション 8に解説されているプリントコンポーザプラグインを利用して下さい。