9  QGISプラグイン

QGIS は、プラグインが使えるように設計されています。 これにより、新規の機能をアプリケーションに簡単に追加することができます。 QGISの多くの機能は、実際のところコアあるいは外部プラグインとして実装されています。

 9.1  プラグインの管理
  9.1.1  QGIS コアプラグインをロード
  9.1.2  QGIS外部プラグインをロードする
  9.1.3  QGIS Python プラグインインストーラを利用する
 9.2  データプロバイダー

9.1  プラグインの管理

プラグインの管理とは プラグインマネージャを使ってプラグインをロードしたりアンロードしたりすることです。外部プラグインは Python Plugin インストーラを使ってインストールして有効化でき、またアンインストールできます。 外部プラグインを無効化したり再度有効化するためには プラグンマネージャ を再度利用します。

9.1.1  QGISコアプラグインをロードする

QGIS コアプラグインはメインメニューの プラグイン から PIC プラグインの管理... を起動するとロードできます。


PIC

図 9.1.: プラグインマネージャ PIC


プラグインマネージャ では利用可能なプラグインとそれらの状態(ロードされているかどうか)のリストを表示します。そのリストには全てのコアプラグインとPython Plugin インストーラ を使ってインストールされ自動的に有効化された外部プラグインが含まれています( 12章参照)。ロードされているプラグインは名前の左側にチェックマークが表示されています。 図 9.1 プラグインマネージャダイアログにチェックマークが表示されています。

特定のプラグインを有効にする場合はプラグイン名の左側にあるチェックボックスをチェックして OK をクリックして下さい。  アプリケーションを終了する時にロードされているプラグインのリストは保持され、次回にQGISを起動する時に自動的にロードされます。


QGIS Tip 43:
QGIS起動時にクラッシュする場合プラグインがおかしい場合があります。設定ファイルを編集することで全てプラグインの起動を止めることができます。 (2.7 for location参照). プラグイン設定をある場所を探し、すべてのプラグインをロードしないように値をfalseに変更して下さい。PIC たとえばデリミテッドテキストプラグインのロードを止める場合はLinuxの場合 $HOME/.config/QuantumGIS/qgis.conf というファイルでエントリ: Add Delimited Text Layer=false のように設定します。 それぞれのプラグインについては [Plugins] セクションについて同様に設定します。 その後にQGISを起動して プラグイン マネージャ でプラグインを1個づつ追加するとどのプラグインに問題があるか判明します。

9.1.2  QGIS外部プラグインをロードする

外部プラグインをQGISに取り込む作業は1つのステップだけで実行できます:

9.1.3  QGIS Python プラグインインストーラを利用する


PIC

図 9.2.: 外部python プラグインをインストールする PIC


外部Pythonプラグインをダウンロードしてインストールするためには プラグイン メニューの PIC Fetch Python Plugins... をクリックして下さい。 ローカルにインストールされているPythonプラグインとリモートレポジトリから取得可能なPythonプラグインのリストが含まれる プラグイン タブが存在するプラグインインストーラ ウィンドウが表示されます (図 9.2)。 各プラグインは 以下の状態のどれかになります:

プラグインタブ

プラグインをインストールするためには、リストで選択をした後に プラグインをインストール ボタンをクリックして下さい。指定プラグインは有効になって各OSごと独自のディレクトリにインストールされます。

インストールが成功した場合は確認メッセージが表示されます。

インストールが失敗した場合は警告ダイアログボックスに失敗理由が表示されます。多く発生するエラーは接続の問題かPythonモジュールの不足です。前者の場合再インストールをする前に少し待ったほうがいいでしょう。後者の場合不足している関係モジュールをプラグインより先にオペレーティングシステムにインストールする必要があります。 PIC Linuxの場合,大多数の必要とされるモジュールはパッケージマネージャを使ってインストールできます。 PIC インストール手順で モジュールのホームページにアクセスする場合次の手順が必要です。 あなたのネットワーク環境でプロキシーを利用している場合, (Gnome, OSX) 編集 メニューの PIC オプション でプロキシーの設定をする必要があります。 (KDE, Windows)の場合 設定 メニューの PIC オプション にある プロキシー タブです。

プラグインをアンインストールする ボタンは選択されているプラグインがインストールされていてコアプラグインではない場合有効になります。注 コアプラグインをアップデートしている場合このアップデートを プラグインをアンインストールする を使ってアンインストールできQuantum GISの出荷時のバージョンに戻せます。 このデフォルトバージョンはアンインストールできません。

リポジトリタブ

2番目の リポジトリ タブでは プラグインインストーラで利用可能なリポジトリのリストが表示されます。デフォルトでは QGIS オフィシャルリポジトリが 有効です。多彩なユーザーコントリビュートリポジトリをここに追加することが可能です。the central QGIS Contributed Repository と他の外部レポジトリは サードパーティのリポジトリを追加 ボタンをクリックすると追加可能です。 追加されたリポジトリはQGIS開発チームがメンテナンスしているのではない多くの便利なプラグインを保有しています。リポジトリ自体を取得することはできません。リポジトリのリストは手動で追加、削除、編集することで管理できます。リポジトリを一時的に無効にしたい場合は 編集... ボタンをクリックして下さい。

オプションタブ

オプション タブはでは プラグインインストーラの設定を行えます。 起動時に更新を確認 チェックボックスをチェックするとQGISは自動的に更新や新規追加を探します。デフォルトの場合この機能が有効になっていると全てのリポジトリがリストされプログラム起動時に リポジトリ タブで更新がチェックされます。 更新チェックの頻度はドロップダウンメニューを利用して調整可能で1日に1回から1月に1回まで変えられます。新しいプラグインの追加かインストールされている プラグインの更新があった場合はステータスバーに通知が表示されます。 チェックボックスが無効になっている場合は プラグインの更新と新規のチェックはプラグインインストーラ メニューから手動で起動して下さい。

プラグインインストーラアップデートが80と異なるポートを利用するとはいえ更新の自動チェックはインターネット接続で問題が発生することがあります。 この場合 新しいプラグインを探す... インジケーターがQGISのセッション中ステータスバーに表示され終了時に プログラムがクラッシュします。 このような場合は チェックボックスを無効にして下さい。

加えて プラグインインストーラで表示されるプラグインのタイプを指定できます。 許可されたプラグイン, で必要なプラグインを以下から指定できます:


QGIS Tip 44:
実験的なプラグインは製品としての利用には適していません。それらのプラグインは開発の初期段階で ’不完全’ または ’検証中の’ ツールと見なされるべきです。QGIS 開発チームはこれらのプラグインをテスト用と以外でインストールすることをお勧めしません。

9.2  データプロバイダー

データプロバイダはデータストアへのアクセス方法を提供する "特別な" プラグインです。デフォルトで QGIS はPostGISレイヤとGDAL/OGRライブラリでサポートされるディスクベースデータストアをサポートします(Appendix A.1). データプロバイダプラグインはQGISでその他のデータソースを利用する機能拡張に利用できます。

データプロバイダプラグインはQGIS起動時に自動的に登録されます。それらはプラグインマネージャでは管理されていません、しかしあるデータタイプのデータがQGISでレイヤとして追加される時に背後で利用されています。